歯槽膿漏(歯周病)とは (2023年12月 1日)
俗に言われる歯槽膿漏は正式には歯周病という病気です。
歯周病の原因は一言で言ってしまえば口の中のばい菌(細菌、バクテリア)が原因です。
どんな人の口の中にも膨大な数の細菌が存在します。
そのすべてが悪性の細菌ではなく、一部の細菌がむし歯の原因となったり歯周病の原因となったりします。
むし歯を作る細菌と、歯周病の原因となる細菌では種類が異なります。
そのためむし歯になりにくい人でも歯周病になる人は大勢います。
歯周病というと歯ぐきが赤く腫れたり痛んだりと歯ぐきの病気と思っている方が大勢おられますが、正確には歯を支えている歯の周囲の骨までを含めた組織の病気というのが正しいのです。
直接的な原因はばい菌なのですが、それ以外に歯周病を悪化させる因子というものがいくつも存在します。
糖尿病や高血圧などの生活習慣病と呼ばれている病気もその1つです。
それ以外にも大きな因子として歯ぎしりや食いしばりといった歯に加わる力の問題や、その人のばい菌などに対する抵抗力(免疫力)、普段摂取してる食事などの栄養的な問題などがあります。
むし歯同様にいくつもの因子が関係しあって歯周病が発症するため、何かを気をつければ治るという単純な病気ではないのです。
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