歯の根(神経)の治療 (2020年2月13日)
むしばが深くなり、痛みが出てしまうと歯の中の神経を除去する根の治療が必要になることがあります。
歯の中の神経は痛みを感じているだけではなく、細い血管などもあり、歯そのものの健康の維持に役立っています。
よく誤解されていますが歯の中の神経と歯の周囲の神経は基本的には別のもので、歯の中の神経を取っても噛んだ感覚がなくなるわけではありません。
ですから歯の中の神経を取っても痛みが出ることはあり得ます。
歯の中の神経と一言で言ってもその形、大きさ(太さ)など同じものは一つもなく、奥歯であれば器具が入りにくかったり、治療中にばい菌が入ってしまったりと、完璧な治療というのは非常に困難です。
もっとも人間の治癒能力はすばらしいので100%の治療ができていなくても問題ないことも多いのですが、その逆にどれだけ頑張って治療しても問題が出てしまうこともあります。
歯の中の神経を取るという治療は日常的に行われているものですが、一般的に歯の中の神経を取ってしまうといろいろな事情により歯そのものの寿命は半分くらいになるのではと考えられています。
特に日本では歯の神経を取る治療は保険で認められていますがあまりに診療報酬(治療費)が低いために満足のいく治療ができないことが多いのです。
当院では出来るだけ歯の神経を取らずに治療しておりますし、残念ながら神経を取ることになってもできる限り再度の治療が必要ないような治療を心がけております。
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